少年法に目を向けて 高校生と弁護士ら劇上演 文京で19、20日:東京 - 東京新聞(2017年8月17日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201708/CK2017081702000172.html
https://megalodon.jp/2017-0817-0919-44/www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201708/CK2017081702000172.html

弁護士と高校生らのオリジナル劇「もがれた翼パート24 ヒーローたちのラプソディ」が十九、二十の両日、文京区の文京シビックホールで上演される。少年事件の背景や少年法の意義、更生について考えてもらおうと東京弁護士会が主催。「普通に見える子どもたちが事件の加害者にも被害者にもなる。身近な問題として目を向けて」と来場を呼び掛けている。 (奥野斐)
劇は、会社を経営する父親と専業主婦の母親の下、何不自由ない生活を送っていた男子高校生が主人公。フィギュアスケートに打ち込んでいたが、父親の交通事故などで、やめることになった。そんなある日、アルバイト先の先輩と事件を起こしてしまう…。
スケートリンクはもう俺の居場所じゃない」
「完璧だと思ってた親はニセモノでした」
行き場のない怒りや悲しみを訴える主人公の独白が多い。弁護士や保護司らと接していくなかで罪と向き合い、立ち直っていく姿が描かれる。「ヒーローとは何か」という問い掛けもテーマの一つだという。
オリジナル劇「もがれた翼」は、一九九四年、日本が「子どもの権利条約」を批准したことを機に始まり二十四回目。今年は、少年法の適用年齢を二十歳未満から十八歳未満に引き下げる議論が進んでいることなどを受け、少年の犯罪と更生を題材とした。高校生と弁護士ら約十五人が出演する。
主人公の母親役の田畑智砂弁護士(50)は、同じ年ごろの子を持つ親として「演じながら子どもとの向き合い方が大切だと思った」。弁護士役を務める吉川(きっかわ)由里弁護士(36)は「少年たちに接している弁護士だから作れた劇。どの家庭でもありえることで、多くの人に見てほしい」と話す。
公演は十九日午後五時、二十日午後一時、同五時の計三回、小ホールで。入場無料、各回定員三百人。開演九十分前から入場受け付け。問い合わせは東京弁護士会人権課=電03(3581)2205、平日のみ=へ。

弁護士と高校生らのオリジナル劇「もがれた翼パート24 ヒーローたちのラプソディ」
https://www.toben.or.jp/know/iinkai/children/tsubasa/part24.html