金子兜太、いとうせいこうが選ぶ「平和の俳句」 作品募集中

http://www.tokyo-np.co.jp/heiwanohaiku/index.html

みなさんはどんなときに平和を感じますか? 戦後70年の2015年1月1日から1日1句を朝刊1面に掲載している「平和の俳句」は、おかげさまで3年目に入りました。レギュラー選者は現代俳句の第一人者の金子兜太さん(97)と、作家のいとうせいこうさん(56)。昨年に引き続き、今年も3カ月に1回、ゲスト選者を招きます。9月に掲載する句のゲスト選者は、俳人の夏井いつきさん(60)です。
「平和の俳句」には、決まりはありません。1行の「詩」になっていれば、少しくらい575を逸脱してもかまいませんし、季語がなくても大丈夫。ひと仕事終えて体を伸ばす瞬間、湯気を上げるご飯を前にしたとき、あなたが笑ったとき。そのときの優しい気持ちだって「平和の俳句」になります。大人もこどもも、どなたでもどうぞ。大胆な発想で、わたしたちをドキドキさせてください。戦後70年が80年、100年、永遠へと続くよう、ささやかな願いを込めた、この「軽やかな平和運動」に皆さんも参加してみませんか。

(2017年8月15日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/heiwanohaiku/201708/CK2017081502000057.html
入選作品

八月に母國(ぼこく)という語を抱きしめたい

小田島(おだしま)雄志(ゆうし)(86) 東京都世田谷区

いとうせいこう>老母を支えるようにか、根拠地を確かめるようにか、抱きしめるひとつの言葉。文化功労者の小田島さんが応募してくださっていた。