親子で学ぶぅ<社会編>38年前の事件 裁判やり直し認める - 東京新聞(2017年7月21日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/education/manabuu/CK2017072102000128.html
https://megalodon.jp/2017-0721-0911-48/www.tokyo-np.co.jp/article/education/manabuu/CK2017072102000128.html

鹿児島(かごしま)県大崎町(おおさきちょう)で、1979年に男性(だんせい)=当時(42)=の遺体(いたい)が見つかった大崎事件(じけん)で、鹿児島地方裁判所(さいばんしょ)は6月28日、殺人罪(さつじんざい)などで懲役(ちょうえき)10年の判決(はんけつ)を受けた原口(はらぐち)アヤ子さん(90)の求めを聞き入れ、裁判のやり直し(再審(さいしん))を認(みと)める決定をしました。
有罪(ゆうざい)判決の決め手となった親族らの「自白」について、捜査機関(そうさきかん)がゆうどうした可能性(かのうせい)があると判断(はんだん)しました。原口さんは、ずっと無罪をうったえていて、刑務所(けいむしょ)で服役(ふくえき)後、20年以上も再審を求めていました。決定を知らされると、なみだぐみながら、何度も「ありがとう」と言っていたそうです。
事件の容疑者(ようぎしゃ)を裁判にかける仕事を担当(たんとう)する鹿児島地方検察庁(けんさつちょう)は決定に不満があるとして、福岡(ふくおか)高等裁判所宮崎支部(みやざきしぶ)に考え直すように求めました。本当に再審が開かれるのか結論(けつろん)が出るまで、時間がかかりそうです。