https://www.buzzfeed.com/jp/kazukiwatanabe/20170713?utm_term=.nfd4xa6Ga
ベストセラー『日本会議の研究』の著者で、最近は森友学園などさまざまな案件について積極的に発言している菅野完さんのTwitter(@noiehoie)が7月12日、突然更新されなくなった。菅野さんによるとアカウントが「機能制限」を受け、投稿ができない状態になっているという。何が起きたのか。
......Twitter社は……
何がダメだったのか。
BuzzFeed NewsはTwitter社に問い合わせをしたが、回答は「個別の件にはお答えできかねる」というものだった。
異議申し立てについて尋ねたところ、問い合わせフォームを紹介された。また、発言がアウトかどうか、どのような体制でチェックしているのかも質問したが、答えはなかった。
公共性
単なるインターネットのサービス、といえばそうだが、Twitterはすでに、公共的な言論空間として機能している側面がある。政党や政治家、有名人、メディアなどがそれぞれ公式なアカウントを持ち、日常的に情報発信をしている。
アメリカでは、トランプ大統領にブロックされたユーザーが大統領を訴えたり、下院議員が「大統領のtweetは公文書だ」とする通称「covfefe法」を提出したりしている。
それぐらい、「公共」的な意味合いが出てきているのだ。
「凍結」騒ぎは他にも
7月5日には「白ブリーフ裁判官」で有名な岡口基一さんのTwitterアカウントが一時的に「凍結」され、話題になった。凍結されると本人はアカウントが全く使えなくなり、tweetが他人からも見えなくなる。
岡口さんはアカウントの凍結解除時に、Twitter社から「ヌード画像やポルノ画像を削除した」と連絡を受けたそうだ。
岡口さんのtweetによると、この際に問題とされたのは、裸の岡口さんが手にガラケーを持って棒立ちしているところを鏡越しに自撮りした写真《ただし、股間は(秘)というマークで隠されている》だったようだ。
好き嫌いが大きく分かれる写真だろう。ただ、これを「ポルノ」だと考える人はあまりいないのではないか。
ポルノの定義は、大辞泉では「性的な行為を露骨に表現した文学・映画・絵画・写真など」とされている。
岡口さんは「男が股間をスタンプで隠しただけの画像って,画像検索したら,ツイッター上に ごまん とあるぞ!!!
どうして,俺だけ,ポルノと認定されて,アカウント停止になるの?」とtweetし、疑問を呈していた。
公平性、どう担保?
TwitterをはじめとするSNSは、利用者が増えるほど、公共的な意味合いが出てくる。
しかしそこでは、たとえ国家が「合法」としている発言であっても、Twitter社がダメだと言えば許されない。ルール作りや運用はTwitter社に委ねられていて、運用面はほぼブラックボックスの状態だ。
数え切れないほどの投稿がある中、どのような手段で、健全な言論空間を形作っていくべきなのか。よりオープンな議論が求められているのではないか。
左の菅野完の高須克弥に対する暴言ツイートを報告したところTwitterルールに違反していると報告をTwitter社からいただきました。どういう対応がされるか分かりませんが良識ある判断でよかったです#菅野完 #高須克弥 pic.twitter.com/x2Os6Nu17p
— 筋丸 (@0kin_maru0) 2017年7月8日