経産省統計で不正=回答社数を水増し - 時事ドットコム(2016年12月26日)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122600692&g=eco
http://archive.is/2016.12.26-180937/http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122600692&g=eco

経済産業省は26日、毎月の繊維製品の流通状況を示す「繊維流通統計調査」で不正集計をしていたと発表した。少なくとも過去4年7カ月分にわたり、実際には回答しなかった企業について過去の数値を流用し、回答社数を水増ししていた。
官公庁の統計で長期間にわたる不正集計が発覚するのは異例。政府は経済統計の精度改善に向けて基本指針を作成したばかりで、出はなをくじかれた格好だ。経産省はこの調査を廃止する。
経産省によると、2016年9月の調査ではアクリル原料の卸量が実際は5409トンなのに、1万965トンと記載されていた。
11月7日、調査の集計を受託した外部機関からの連絡で不正が発覚。担当の生活製品課(旧繊維課)が数値の流用を主導しており、経産省は不正に関わった関係者を処分する。