安倍首相靖国参拝、差し止め認めず=憲法判断「必要ない」−東京地裁 - 時事ドットコム(2017年4月28日)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017042801079&g=soc
http://archive.is/2017.04.30-015353/http://www.jiji.com/jc/article?k=2017042801079&g=soc

安倍晋三首相が2013年12月に行った靖国神社参拝で、信教の自由が侵害されたなどとして中国人や韓国人を含む633人が首相と国、靖国神社を相手に参拝差し止めなどを求めた訴訟の判決が28日、東京地裁であった。岡崎克彦裁判長は「原告らの法的利益を侵害していない」と述べ、請求を棄却した。憲法判断についても「必要がない」とした。原告側は控訴する方針。
岡崎裁判長は、安倍首相が参拝後に発表した談話について、「恒久平和への誓いを立てたと理解できる。参拝を戦争準備行為などと理解するのは困難だ」と指摘。原告側が訴えた平和的生存権などの侵害はないと判断した。
原告側は参拝が政教分離に反するか判断を求めたが「結論を導くのに必要な場合を超えて判断するのは相当でない」とし、憲法判断は不要と結論付けた。
安倍首相の靖国神社参拝をめぐる判決は3件目。大阪地裁は16年1月、憲法判断せずに請求を棄却し、大阪高裁も支持していた。
原告側は判決後に記者会見し、「司法の職責を完全に放棄して首相に迎合した『安倍忖度(そんたく)判決』で到底容認できない」と批判した。