千葉市、朝鮮学校への補助金取りやめ 日韓合意批判で - 東京新聞(2017年4月28日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017042802000114.html
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慰安婦問題を巡る日韓合意を批判する展示をしたなどとして、千葉市は二十七日、学校法人「千葉朝鮮学園」(同市花見川区)主催の美術展と芸術発表会への補助金五十万円の交付を取りやめたと発表した。
市によると、学園は昨年十二月に市内で開いた美術展で、全国の朝鮮学校に通う子どもの絵画を展示。作品二点の解説文に「当時の日本軍の戦争犯罪を追及することが今後できなくなってしまった」などと、二〇一五年十二月の日韓合意を批判する記述があった。
今年二月の芸術発表会では、朝鮮学校生が披露した歌に、北朝鮮の最高指導者の一族を賛美する内容が含まれていたという。
市は一三年度から外国人学校と地域住民の交流事業への助成を始め、千葉朝鮮学園には一四、一五年度にも補助金を交付した。熊谷俊人市長は二十七日、「補助金に対する批判もある中、地域交流が必要と実施してきた。われわれの思いを踏みにじられたと言わざるを得ない」と述べた。
学園の男性校長は取材に「互いの歴史的認識は違うのは当然で、朝鮮人としての表現の自由を認められるべきだ。今後も地域交流事業を続けていきたい」と話した。