市役所前広場の護憲集会 金沢市、使用許可せず - 東京新聞(2017年4月22日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017042202000124.html
http://megalodon.jp/2017-0423-1106-34/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017042202000124.html

市民団体「石川県憲法を守る会」(金沢市)が五月三日に開く憲法施行七十周年集会のため、金沢市に市役所庁舎前広場の使用を申請したのに対し、市が不許可とする決定を通知していたことが分かった。守る会は「表現の自由を尊重しない不当な判断」として市に審査請求する。 (小室亜希子)
守る会によると、集会には県内の護憲団体などから三百人が参加予定。三月末に庁舎前広場の使用を市に申請した。市は今月十四日、集会は市庁舎等管理規則で禁じられた示威行為に当たるとして、不許可とする決定を通知した。
市は三月、管理規則を改正。これまで禁止事項の一つに「示威行為」とだけ記していた部分を「特定の政策、主義、意見に賛成、または反対する目的で威力、気勢を他に示すなどの示威行為」に変更した。
市総務課の山田裕課長は取材に「団体側への聞き取りで政治的な批判を含むと分かり、禁止行為に当たると判断した」と説明。「庁舎前広場は庁舎の一部であり、政治的中立性が確保されるべきだ」と述べた。
守る会の森一敏事務局長は「政治的な批判をすることも憲法で保障された権利であり、行政は尊重すべきだ」と批判。会は二〇一三年まで毎年、庁舎前広場で護憲集会を開き、市は許可してきた。