「生活苦しいやつ声上げろ!」新宿で大規模デモ - カナロコ by 神奈川新聞(2017年4月15日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170415-00017179-kana-l14
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【時代の正体取材班=田崎 基】最低賃金の引き上げや、貧困と経済格差の拡大、長時間労働の解消を求めている団体「AEQUITAS」(エキタス)が15日、東京・新宿駅周辺で大規模なデモを行った。労働組合や市民団体も行進に加わり、主催者発表で約1500人が参加、「最低賃金上げろ!」の声が休日の繁華街に響いた。
エキタスの中心メンバーで大学4年生の栗原耕平さんは「いまの理不尽な政治に怒りの声を上げましょう。ここにある怒りの声こそが希望です」とあいさつ。新宿中央公園をスタートした。
働き方改革」として政府が推進する残業時間の上限規制について、経団連と連合の労使双方が「月100時間未満」で合意したことにも言及。「月100時間も残業させるな!」「毎日毎晩残業させるな!」と、規制の緩さを批判した。
エキタスのメンバーで横浜市金沢区に住む大学生の古賀勇人さん(19)はマイクを握り「非正規の賃金が低いのは自己責任だと言われる。生活保護受給者が敵だとされる。そうして社会が分断されている」と指摘。「その苦しみの本当の根源を明らかにし、全ての人が共有することで分断に打ち勝つことができる。僕たちは権力による分断にあらがい連帯していかなければいけない」と訴えた。
エキタスは発足してから約1年半。栗原さんは「この間、政治の劣化は止まるところがない。経済格差はどんどん拡大している。一方で社会はどうか。今日も多くの人が参加した。『やばい』という危機感が広がっているのだろう。つまり社会と政治の乖離(かいり)はかつてないほど広がっているのではないか。路上からの声で、政治を私たちの方へ引き寄せなければいけない」と話した。