森友問題の謎を解くカギ・・・官邸内のメカニズムを知る必要(江田憲司民進党代表代行) - HuffPostJapan(2017年3月26日)

http://www.huffingtonpost.jp/kenji-eda/moritomo-mechanism_b_15613410.html

皆さんに申し上げたいのは、やはり官邸内、政府内のメカニズムというものを知らないと、なかなかこの森友問題の謎は解けないのではないか。その意味で、真相究明のために、私の官邸での経験、総理秘書官だけではなくて、当時の通産省から出向して内閣参事官室、今の総務官室にも勤務を2年間させていただいておりましたので、そういう経験から、この森友問題の謎を解くカギというか、知見を提供させていただきたいと思います。

1)森友学園問題。まず、何から何まで「異例づくめ」「初物づくし」。本来、縦割りで連絡も悪い役所(近畿財務局、大阪航空局大阪府)同士が、しかも「前例踏襲」でリスクを冒さない役所が、まるで示し合わせたかのように、籠池氏の要望にこたえて、開校時期にあわせて、とんとん拍子で手続きを進めている。ありえないことで、そこには大きな政治的な力が働いていたとみるのが普通でしょう。

2)外から見れば「総理夫人」は、どうしても総理の「分身」あるいは「代理」とみられます。少なくともその背後に総理の影を見る。そんな総理夫人が通常、一私企業、一私学に加担することはありえません。「総理夫人」の肩書、その信用力は抜群ですから、その結果、当該一私企業、一私学に大きな利益、利得を与えかねないからです。その意味で、いずれにせよ、本件における安倍昭惠夫人の道義的政治的責任は極めて重いと思います。

私が橋本龍太郎政権で「夫人担当」の政務秘書官をしていた時も、久美子夫人がどんな行事に出て、どこに祝電を打つか等々は常に相談を受けていました。「公」ではない「私」のために、夫人が「動く」ことは厳に慎んでいたものです。首相夫人が「公人」か「私人」か? は(私は当然「公人」と思いますが)、本質的な問題ではありません。