森友学園計画の小学校HP 首相夫人のあいさつ削除 - 東京新聞(2017年2月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201702/CK2017022402000123.html
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大阪府豊中市の国有地を評価額より大幅に安く取得した学校法人「森友学園」(大阪市淀川区、籠池(かごいけ)泰典理事長)が四月に開設を予定する小学校のホームページ(HP)から、名誉校長を務めている安倍晋三首相の妻昭恵さんの「あいさつ」が削除されたことが二十三日、分かった。学園側は「担当者がいないので答えられない」としている。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は同日の記者会見で、昭恵さんの名誉校長職に関し「夫人個人が何をするかは政府として把握していない」と述べた。
昭恵さんはHPの「ごあいさつ」で「安倍晋三内閣総理大臣夫人」の肩書で、写真を掲載。「籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、就任させていただいた」「(小学校は)優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ子どもを育てます」と記していた。
小学校を巡っては、学園が国有地を取得した際の金額の安さや不透明な経緯を、民進党など野党が国会で追及。学園が運営する幼稚園で、保護者向けに憎悪表現の恐れがある文書を配っていた問題もあり、大阪府私立学校審議会が三月の認可に向け、財務体質の健全性や教育内容について議論を重ねている。