高浜原発建屋にクレーン倒れる 屋根の一部変形 - 福井新聞(2017年1月21日)

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/113525.html
http://megalodon.jp/2017-0121-0955-54/www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/113525.html


20日午後9時50分ごろ、関西電力高浜原発福井県高浜町)で、2号機の安全対策工事に使うクレーンが倒れ、原子炉補助建屋と使用済み燃料プールがある建屋の外壁が一部壊れた。関電によると、周辺環境への影響はなく、けが人もいない。
2号機は運転開始から40年を超える老朽原発で、2020年に安全対策工事を完了する予定。コンクリート製のドーム屋根を原子炉格納容器の上部に設置する準備をしていたが、事故時は作業をしていなかった。暴風警報が出ており、強風が吹いていたという。
クレーンのアーム部分の長さは約112メートル。使用済み燃料プールがある建屋屋根の一部が壊れたが、天井からの落下物はなく、燃料に影響はないという。中央制御室にいた運転員が大きな音を聞き確認すると、クレーンが倒れていた。
原子力規制委員会は昨年6月、東京電力福島第1原発事故を踏まえた新規制基準のもとで初めて、老朽原発の運転延長を認めた。