<大人って…高校生の初選挙>投票所静かで緊張 館山総合高 座談会:千葉 - 東京新聞(2016年12月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201612/CK2016122402000116.html
http://archive.is/2016.12.26-004338/http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201612/CK2016122402000116.html

県立館山総合高校(館山市)は、生徒らが授業で選挙を学んだり、校内で模擬投票を行うなど、有権者教育に熱心に取り組んでいる。今年7月の参院選から、18歳以上の若者が有権者に加わった。参院選で初めて一票を投じた、いずれも18歳で同校3年山岸新平さん、出口雄大(ゆうだい)さん、高橋佑汰(ゆうた)さん、伊原友樹(ゆうき)さんの4人に、選挙に対する思いを率直に語ってもらった。 (聞き手・北浜修)

参院選で初めて投票した感想は。
山岸さん 「学校での模擬投票と違い、緊張した」
出口さん 「投票の会場内がとても静かで緊張した」
高橋さん 「自分が書いた投票用紙を投票箱に入れた時、政治に参加した気がした」
伊原さん 「投票の会場は厳粛な雰囲気で、これならば不正はないと安心感があった」

−来年は春に県知事選がある。関心は?
山岸さん 「知事選は、候補者が県内の話をするから、参院選より分かりやすいのでは」
出口さん 「参院選よりは身近だと思う」
高橋さん 「県内のことがメインなので分かりやすい」
伊原さん 「公約次第。現職が立つのであれば、まず、これまで何をしてきたのか発信してほしい。(現職の主張に対して)新人がどうするのかを示してほしい」

−来年になれば解散・総選挙の時期も焦点になる。
山岸さん 「米大統領選のようにお祭りのような雰囲気でやれば、いいのでは。日本の選挙は堅い」
出口さん 「あまり興味はない。米大統領選のようにやれば、興味を持つのではないか。日本の選挙は堅苦しい
高橋さん 「解散から投票まで短期決戦で、バタバタした中での選挙になる。米大統領選のようにもう少し長い時間があってもよいのでは」
伊原さん 「首相は解散を否定しているようなので、あまり関心はない」

米大統領選に触れた発言が多く、興味深い。関心を持ったところは。
山岸さん 「候補者二人の真っ向勝負に関心を持った」
出口さん 「トランプさんは破天荒な発言が多く大丈夫かなと思った」
高橋さん 「二人は決して人気があったわけではないが、二人の討論がよかった」
伊原さん 「二人は本音を言い合っていた。日本人だと本音を言わない。でも、日本人には似合わないかな。内向きにならず、開放的なリーダーが出てきてほしい」