鳩山、岸首相も真珠湾訪問=60年前、現地邦字紙が報道−米ハワイ - 時事ドットコム(2016年12月24日)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122400097&g=pol
http://archive.is/2016.12.24-012600/http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122400097&g=pol

【ロサンゼルス時事】米ハワイの邦字日刊紙「ハワイ報知」は22日、鳩山一郎氏と岸信介氏がそれぞれ首相だった1956年と57年に、米ハワイの真珠湾を訪問していたと報じた。当時の紙面で確認されたという。報道通りだとすると、現職首相による真珠湾訪問が確認されたのは、51年の吉田茂氏を含め3人となる。
日本政府は当初、現職首相の真珠湾訪問は今月の安倍晋三首相が初めてと発表。その後、吉田氏が51年に真珠湾の米太平洋軍司令部を訪問していたことが確認された。
日本政府によると、攻撃で沈没した戦艦の真上にある慰霊施設「アリゾナ記念館」は62年に建てられたため、同記念館で慰霊を行う現職首相は安倍氏が初めてになる。
ハワイ報知は22日付の1面トップで「鳩山一郎、岸両首相も訪れていた」と報じた。ハワイ報知や他の地元紙の記事で確認されたという。
鳩山氏は56年10月、モスクワで日ソ共同宣言に調印し、欧州、米国経由で帰国する際、ホノルルに立ち寄った。ハワイ報知は当時、その様子を写真付きで報じていた。
岸氏は57年6月、米国でアイゼンハワー大統領と会談後、帰国前にホノルルで2泊した。「ハワイタイムズ」(85年廃刊)には、岸氏が米兵の眠る米国立太平洋記念墓地(パンチボウル)や、真珠湾の「マカラパ司令部」を訪問したと記されている。
鳩山、岸両氏とも「礼砲の歓迎」を受けるなどしたといい、ハワイ報知は「公式の訪問とみられる」と報じている。