<福島第1>3号機燃料取り出し 18年4月以降 - 河北新報(2016年12月23日)

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経済産業省は22日、東京電力福島第1原発3号機からの使用済み燃料取り出しについて、目標としていた2017年度中の作業開始が18年4月以降にずれ込む見通しを示した。
3号機は水素爆発で建屋上部が激しく損傷し、東電はがれきの撤去や除染を進めてきた。作業フロアの放射線量が想定より下がらず、鉄板などの遮蔽(しゃへい)体をフロアに設置する必要に迫られたことなどから、工程に遅れが生じている。
クレーンなどを備えた建屋カバーを設置するための部材搬入が今月20日に始まったが、完了には1年以上かかるとみられる。同省資源エネルギー庁の木野正登廃炉・汚染水対策官は「17年度中の取り出し開始は厳しい状況だ」と語った。
3号機には566体の燃料がプールに残っている。同様に炉心溶融した1、2号機は20年度の取り出し開始を目標としている。