(憲法のトリセツ)そもそも憲法って何?日本は「本家」か - 日本経済新聞(2016年12月7日)

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO10332960W6A201C1000000/

いま世界に憲法を持たない国はほとんどありません。憲法は国家が成り立つための最低条件のひとつといって差し支えないでしょう。でも、歴史を振り返ると、第2次世界大戦以降にできた新興国を別にすれば、国家が成立した時点から憲法があった国はさほど多くありません。今回は、そもそも憲法って何という話です。
■十七条憲法憲法ではない
多くの読者にとって、最初に出合った憲法は、日本史の授業で出てくる「十七条憲法」ではないでしょうか。日本書紀などによれば、聖徳太子が604年に制定しました。世界で最初の憲法といわれることがある英国のマグナカルタ(大憲章)ができたのが1215年ですから、それより600年ほど前。日本は憲法の本家だと自慢したくなります。
でも、憲法学者は十七条憲法が“憲法”であるとは認めていません。法体系の基本的なルール、例えば、対象は誰で、執行するのは誰か、などが不明確だからです。

(憲法のトリセツ)現憲法は押し付けか 「贈りもの」と見た人々 - 日本経済新聞(2016年11月23日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20161207#p8

(憲法のトリセツ)現憲法は押し付けか 「象徴」を提唱した日本人 - 日本経済新聞(2016年11月9日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20161110#p12

(憲法のトリセツ)現憲法は米国の押し付けか 始まりは、ある会談 - 日本経済新聞(2016年10月26日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20161101#p3