三笠宮がのこした「生前退位論」(森 暢平 成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科准教授) - 文藝春秋SPECIAL 2017冬(2016年12月02日)

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(1/2)http://megalodon.jp/2016-1202-1030-15/blogos.com/article/200237/?p=1
(2/2)http://blogos.com/article/200237/?p=2
(2/2)http://megalodon.jp/2016-1202-1029-27/blogos.com/article/200237/?p=2

三笠宮崇仁親王が10月27日に逝去した。その際、いくつかのメディアが紹介したのが、「新憲法皇室典範改正法案要綱(案)」と題された意見書であった。今から70年前の1946(昭和21)年11月3日。三笠宮が、新しく制定される皇室典範について意見を述べるために枢密院に提出したものである。私は2003年、この意見書が大阪府公文書館に秘蔵されていたのを発掘した。そこには、いままさに議論の的になっている天皇の退位も論じられている。「天皇に……『死』以外に譲位の道を開かないことは新憲法十八条の『何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない』といふ精神に反しはしないか」。政府案の全否定である。三笠宮がこのように政府を強く批判したのにはどのような背景があるのだろうか。

三笠宮さまの意見書全文 - 日本経済新聞(2016年11月3日)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO09086380S6A101C1I00000/
http://megalodon.jp/2016-1202-1025-18/www.nikkei.com/article/DGXMZO09086380S6A101C1I00000/
憲法皇室典範改正法案要綱(案)