アンネ死後71年の直筆詩 「仕事をきちんと終えず、貴重な時間を失った」 - 東京新聞(2016年11月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201611/CK2016112402000119.html
http://megalodon.jp/2016-1124-0910-23/www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201611/CK2016112402000119.html


ブリュッセル=共同】「アンネの日記」で知られるユダヤ人少女アンネ・フランクが隠れ家に移る前に書いた詩が23日、オランダの競売会社ブブカイパーで競売に掛けられ、14万ユーロ(約1650万円)で落札された。詩は自作ではないとみられているが、アムステルダムの博物館「アンネ・フランクの家」は、死後71年を経て新たな肉筆が出てきたことは「驚きだ」としている。予想落札価格の数倍の値が付いた。落札者は明らかにされていない。



アンネの友人の姉のためにオランダ語で書かれた。「仕事をきちんと終えず、貴重な時間を失った」と始まる前半4行と「自分の誤りでとがめられたなら、誤りを正しなさい」といった意味の後半4行で構成。前半は刊行物の引用と判明したが、後半の出典は不明。


ナチスユダヤ人迫害で家族と隠れ家に移り住む約3カ月前に書いたことを示す「アムステルダム 1942年3月28日」と冒頭に記され、「アンネ・フランクの思い出として」と結んでいる。ノートにインクで書かれており、姉から譲り受けた友人が出品した。