沖縄ヘリパッド 翁長知事がアセス再実施の要望書提出 - 毎日新聞(2016年11月21日)

http://mainichi.jp/articles/20161122/k00/00m/010/066000c
http://megalodon.jp/2016-1122-1933-22/mainichi.jp/articles/20161122/k00/00m/010/066000c

沖縄県翁長雄志知事は21日、防衛省稲田朋美防衛相と会談し、米軍北部訓練場(同県東村、国頭村)へのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設に関し、米垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを対象とした環境影響評価(アセス)の再実施を求める要望書を提出した。稲田氏は、再実施ではなく事後調査する方針を伝えた。
要望書は県、東村、国頭村の連名。防衛省が2007年度に行った自主的なアセスは輸送ヘリCH53を対象としていたことを挙げ「エンジンの性能も異なり、環境への影響が大きく異なる」と指摘。オスプレイ対象のアセスの事前実施と、改めてのオスプレイ配備撤回を求めた。翁長氏は記者団に「調査をしないで(オスプレイが)飛ぶことは信義違反だ」とけん制した。
北部訓練場を巡っては、政府はヘリパッド4カ所の移設工事を来月中旬に終わらせ、一部の土地が同22日に返還される予定。防衛省はヘリパッド移設後の事後調査で済ませる考えだ。稲田氏は会談で「日本全体でオスプレイを受け入れようとしている」と述べ、理解を求めた。【村尾哲】