三鷹、小学生の絵画展 平和へ願い込め個性豊かに表現:東京 - 東京新聞(2016年11月19日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201611/CK2016111902000122.html
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三鷹市内の小学生が平和を願って描いた「平和の絵展」が、市公会堂さんさん館二階展示室(野崎一)で開かれている。来年の平和カレンダーに採用される入選作を含め、全応募作品千七十二点が二回に分けて展示される。二十四日まで。 (鈴木貴彦)
地球やハト、虹を大きく描いた作品が目立つ。広島の原爆ドームや今年のブラジル・リオ五輪を題材にした絵も。友達同士が手をつないでいる場面や家族の食事風景のほか、大きな猫が丸くなって寝ているユーモラスな作品もあった。
展示を見ていた市内在住の会社員渡辺清美さん(54)は「ほのぼのとした絵が多く、心が温かくなる。身近な幸せこそ平和なんだと気づかされました」と話した。
来年の平和カレンダーに採用されるのは、入選作の十三点。高山小学校五年の福原隆吾君の作品が表紙を飾る。肌の色の違う五人が平和を表す「ピース」の指のサインで作った星の形の中に、たくさんの国旗を描いた。多民族が共に生きようとの願いが感じられる。
メッセージは六百六十二点の応募があった。絵と一緒にカレンダーに採用される入選作十三点が展示されている。
「みんながわらえばへいわになるよ」(一年)、「すきなうたがうたえる すきな本がよめる 平和っていいなぁ」(二年)、「戦争で家族を失う人がいない世の中になってほしい」(六年)など、短い言葉に思いを込めた作品が並ぶ。
三鷹市の平和の絵展は一九八八年から毎年開かれ、今年で二十九回目。市内在住の小学生から、「平和の絵」と「平和へのメッセージ」を募集して展示している。
入場無料。二十一日は休み。カレンダーは十二月上旬に希望者に配布する。市ホームページ内の「みたかデジタル平和資料館」にも掲載される。