農相の強行採決発言 4野党「辞任に値する」 - 東京新聞(2016年10月20日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016102002000261.html
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民進、共産、自由、社民の野党四党は二十日午前、国会内で国対委員長会談を開き、環太平洋連携協定(TPP)承認案を巡り強行採決に言及した山本有二農相について、辞任に値するとの認識で一致し、辞任を求めていくことをあらためて確認した。民進、共産両党が欠席する中、衆院TPP特別委で議決された二十四日の地方公聴会開催の撤回を求めることも決めた。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で「発言を撤回し、陳謝している。辞任するような話ではない」と述べた。
ただ、連立政権を組む公明党山口那津男代表は二十日の党中央幹事会で、「配慮を欠いた発言によって、委員会の進行が妨げられていることは誠に遺憾だ」と苦言を呈した。
山口氏は「政府、与党で緊張感を持って対応しようと何度も申し合わせた上での失言は、厳に慎んでもらいたい」と注文を付けた上で、「衆院TPP特別委員会の審議だけでなく、参院でのパリ協定の議事日程にも悪影響を与えている」と批判した。
山本氏は十八日夜、佐藤勉衆院議院運営委員長(自民党)のパーティーで、TPP承認案について「強行採決するかどうかは、佐藤氏が決める」と発言。十九日のTPP特別委で山本氏は発言を撤回して謝罪した。民進党は山本氏の辞任を求めたが、自民党は拒否した。