「駆け付け警護おかしい」 安保法反対ママの会が署名提出 - 東京新聞(2016年10月18日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016101802000115.html
http://megalodon.jp/2016-1018-0940-26/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016101802000115.html

安全保障関連法に反対するグループ「安保関連法に反対するママの会」は十七日、政府が検討を進める南スーダンでの自衛隊の「駆け付け警護」に反対する集会を東京都内で開き、岩手、徳島など十一都道府県の約五十人が参加した。反対署名約千四百人分を民進党共産党などの国会議員に提出した。
集会では、自衛官の母親という北海道千歳市の平(たいら)和子さん(活動上の仮名)が「息子は大切な家族を持ち、友人にも恵まれた優しい人間。おかしな戦闘に巻き込まれ、死なれるぐらいなら(活動をして息子に)恨まれても仕方がない。声を上げなければ」と訴えた。
駆け付け警護は、国連平和維持活動(PKO)に参加する自衛隊の部隊が、武装集団に襲われた国連職員や他国軍兵士がいる現場に急行し、武器を使って助ける任務で、青森市の部隊への付与が想定されている。
青森市在住で四児の母坂本麻衣子さん(34)は「隊員や家族は不安な思いに駆られているのでは」と述べ、「政府、自民党のやり方に多くの人がおかしいと思っている」と強調した。

南スーダンで戦闘56人死亡
【ロンドン=共同】南スーダンの軍報道官は十七日までに、十四日からの週末に同国北部マラカル周辺で政府軍と反政府勢力の戦闘があり、反政府勢力の五十六人以上が死亡したと明らかにした。ロイター通信が報じた。
反政府勢力が十四日夜に政府軍の施設を襲撃し、軍が応戦。激しい戦闘の後、反政府勢力が退却したという。
同国の国連平和維持活動(PKO)、南スーダン派遣団(UNMISS)は十二日、国内各地で武力衝突が増加しているとして懸念を表明していた。PKOには陸上自衛隊が参加しているが、宿営地のある首都ジュバと今回戦闘があった地域は約六百キロ離れている。