蓮舫代表 知事選、新潟入り 自主投票で異例の応援 - 毎日新聞(2016年10月14日)

http://mainichi.jp/senkyo/articles/20161015/k00/00m/010/158000c
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民進党蓮舫代表は14日、新潟県知事選(16日投開票)で野党推薦の新人候補を支援するため、急きょ新潟入りした。同党は自主投票を決めており、現地入りは異例だ。注目が集まる知事選を舞台に「選挙の顔」としての求心力を高める狙いとみられる。原発再稼働に慎重な野党候補に距離を置き、与党推薦の新人を支援する連合は反発を強めている。【朝日弘行、柳沢亮】
「毎日毎日、強い要請をいただいた」。蓮舫氏は14日夕、新潟市に入って繁華街で応援演説し、その後に記者団に現地入りした理由を語った。先月29日の記者会見で「政党間の戦いを持ち込むよりは県民の投票行動を見守りたい」と発言。今月13日の会見でも知事選応援は未定と答えたばかりだった。江田憲司代表代行は14日、「大接戦と聞いて大局的、政治的判断で決断した」と説明した。
突然の現地入りの背景には、代表として初めて臨む衆院2補選(23日投開票)で思うように支持が広がっていないとの判断がある。知事選の野党候補は民進の次期衆院選新潟5区公認予定者からの転身。後押しできれば手腕を示すことができるとの計算だ。
自民は与党候補の応援に連日、党幹部が現地入りしている。二階俊博幹事長が12日、新潟市内の会合に出席し、13日には茂木敏充政調会長が企業・団体を訪問。公明党井上義久幹事長も10日に現地入りした。
連合新潟も与党候補の支援に回っている。野田佳彦幹事長は周囲に「(蓮舫氏が)行くと言っても止める」と語っていたが、蓮舫氏自身は選挙戦の中盤以降の新潟入りを探っていた。
同党は13日、新潟入りを連合に通知。それに先立って蓮舫氏は神津里季生会長と会談して補選と次期衆院選の協力を確認したが、その場で知事選の話題は出なかった。連合幹部は14日、「了解できない。選挙が終わった後の関係をどうするんだ」と反発を示した。