安倍首相、改憲論議呼び掛けへ=生前退位で「有識者会議」設置−午後に所信表明演説 - 時事ドットコムニュース(2016年9月26日)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092600018&g=pol

安倍晋三首相は26日午後、衆参両院の本会議で所信表明演説を行う。首相は憲法改正への意欲を改めて示し、国会での議論を深めていくよう呼び掛ける見通しだ。天皇陛下生前退位をにじませるお気持ちを表明されたことを踏まえ、今後の対応について、検討のための有識者会議を設置することを打ち出す意向。政権の最重要課題であるデフレからの脱却に向け、取り組みを強化する決意も示す考えだ。
 7月の参院選の結果、憲法改正に前向きな勢力が国会発議に必要な3分の2の議席を衆参両院で確保して以降、首相の国会での演説は初めて。 
首相は、憲法の在り方を決めるのは国民であり、改憲案を示すのは国会議員の責務だとの立場。演説では、与野党を問わず国会での論議を本格化するよう促す見通し。生前退位の問題については、国民の理解の下に有識者会議で議論を深めたいとの考えを示す意向だ。
第3次安倍再改造内閣発足に当たり、「働き方改革」が政権の最重要課題の一つと位置付けられた。首相は演説で、「アベノミクス加速」を掲げた上、具体策として長時間労働の慣行の是正や、同一労働同一賃金の実現を目指す考えを示すとみられる。
外交関係では、ロシアのプーチン大統領との首脳会談を通じた北方領土問題の解決や、緊張状態が続く中国との関係改善に意欲を示す方向だ。