「給付型奨学金」創設へ 議論の経過公表 - NHKニュース(2016年9月2日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160902/k10010665301000.html
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文部科学省は、いわゆる「給付型奨学金」の創設に向けた議論の経過を公表し、支給にあたっては成績の基準を設けるほか学校推薦なども対象とする方針です。
文部科学省は、大学生などを対象にした返済のいらない「給付型奨学金」の創設に向けて支給基準や給付額、それに財源などを検討するための作業チームを設けて検討を進めていて、このほど、これまでの議論の経過を公表しました。

それによりますと、「給付型奨学金」の支給基準については、生活保護の世帯や、住民税が非課税の世帯、児童養護施設の出身者など、所得が少ないことで、進学を断念せざるをえない世帯を対象とすることが適当だとしています。

また、支給にあたっては、成績の基準を設けるほか、基準を満たさない場合でも、優れた成果を収めれば、学校推薦なども対象とする方針です。さらに、給付額について具体的な額は示していないものの、国公立と私立などの違いや、親元から離れて暮らしているか、自宅通学かなどによって差をつけることも検討するとしています。

文部科学省は、政府内で調整を進めて、年末までに「給付型奨学金」の制度設計について結論を得たうえで来年度・平成29年度から実施したいとしています。