元朝日植村記者家族への脅迫ツイート事件で賠償が確定 「執念の裁判」と弁護団 – アジアプレス・ネットワーク(2016年8月29日)

http://www.asiapress.org/apn/author/japan/post-49876/

従軍慰安婦についての記事を書いた元朝日新聞記者を父に持つ当時17歳の女性が、ツイッター上の書き込みで精神的な苦痛を受けたとして、書き込みを行った男に損害賠償を求めた裁判は、8月19日までに被告が控訴しなかったため、慰謝料など170万円の支払いを命じる判決が確定した。(アイ・アジア編集部)

http://www.asiapress.org/apn/author/japan/post-49876/3/
弁護団長「匿名での誹謗中傷を牽制」
弁護団長の阪口徳雄弁護士がアイ・アジアの取材に応じた。

東京地裁で開かれた弁論期日で被告の姿を初めて見た。小柄な、中年男性だった。年齢は40代の半ばごろか。大人しそうな、それも中年の男性が、17歳の高校生にこんなひどい書きこみをするのか…。ネットという暗闇に向かっての書き込む威勢とリアル社会での被告の姿との落差に驚いた。ネット右翼と呼ばれる生の人物を見た一瞬だった」

阪口弁護士は初公判で見た被告の印象をこのように述べた。その上で、裁判の意義について次の様に話した。

「匿名の書き込みでも本人を特定できることを再確認できた。こういう卑怯な書きこみを許してはいけない。今後、匿名をいいことにネットを使った誹謗中傷を行おうとする人間を牽制する意味でも、この判決は意味がある」

関連サイト)
植村氏 雇用打ち切りも 北星学園大「脅迫で警備費増加」- 東京新聞(2015年10月24日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20151025#p8