(埼玉河川敷事件)改めて注目集める少年事件 しかし、件数は実は激減している(石戸諭さん) - BuzzFeed News(2016年8月26日)

https://www.buzzfeed.com/satoruishido/juvenile-crime-in-japan?utm_term=.pu5E nLnR3D @satoruishido

専門家も理由がわからないほどの急減

凶悪犯罪は10年で半減した

窃盗はなんと3分の1に

暴力が少なくなっている

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少年の暴力は減ったが、最期まで残るのが、中学1年生の少年が殺された「川崎事件」に代表される非行グループによる事件なのだ、と河合さんはみる。
「非行グループはこの間、大きく減少しました。集団でのケンカや、暴走族の検挙も減っているんです。しかし、どうしても残ってしまう事件が、エスカレートする集団暴行なんですね」
「たむろする場所がどんどん減ってきて、ファミレスかコンビニ前か、公園、神社……。でも、いずれもすぐに通報されるようになったから、最期は河原といった、通報されにくい広い場所にいくようになる」
「少年事件の報道を聞くと、なんでこんな残虐なことを、という感想が多いのですが、少年事件は昔から残虐です。規範があいまいで、集団のなかでエスカレートした行動を取りやすいんです。強いて、川崎事件の特徴をあげれば、昔の非行グループなら、止めるはずの年長者が、率先して暴行に加わり、自らエスカレートした行動をとった、ということです」

被害者を増やさないためにも、なぜ減ったかの分析が必要

そして、犯罪被害者の問題も残る。
「非行グループによる犯罪の特徴として、被害者は、ほとんど人格的に問題がないのに、偶然、その日、夜中に声をかけられて、ついていくというパターンがある。防げるとすれば、可能な限り一人で行動しない、とアドバイスはできます。高校生や大学生なら、非行グループがいそうなところでは、友達と行動するとかですね」
「いずれにしても、これ以上、被害者を増やしたくないと考えるなら、少年犯罪が激減した理由を探らないといけません。何が減り、それでも残る犯罪とはどういうものなのか。徹底した分析が必要なのです」