いじめ乗り越え描いた作品、鮮やかに並ぶ 那須町で森山馬好さんの企画展:栃木 - 東京新聞(2016年8月25日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201608/CK2016082502000163.html
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中学時代に受けたいじめを乗り越え、現代アート作家として活動する森山馬好(まこ)さん(19)=宇都宮市=の企画展が、那須町の「那須高原私の美術館」で開かれ人気を呼んでいる。31日まで。
展示されているのは、「赤ずきん」「三匹の子豚」などの登場人物や、自然の風景を描いた47点。アクリル絵の具や水彩色鉛筆を使った鮮やかな色使いが特徴で、6月に横浜市で開いた個展の帰り道に見た夜景から着想を得た「不思議な都会」といった幻想的な作風の絵画もある。
森山さんは、中学時代に同級生から悪口や暴力などのいじめを受け、引きこもりになった経験を持つ。子どものころから好きだった絵に打ち込み、2014年に公募展で入賞したのをきっかけに本格的に活動を始めた。
昨夏に「私の美術館」で初めての企画展を開催したのを皮切りに、この1年間県内外で数多くの作品展を開いてきた。森山さんは「絵を通じて、多くの人に出会うことができた。以前は『どうして自分ばかりつらい目に遭うんだろう』と思っていたが、今は誰かの力になりたいと思える」と話している。
入館料は一般1000円、高校・大学生800円、小・中学生600円。問い合わせは、那須高原私の美術館=電0287(62)6522=へ。 (中川耕平)