運転制限の延長目指す美浜原発3号機 新規制基準の審査“合格”- NHK(2016年8月3日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160803/k10010619891000.html
http://megalodon.jp/2016-0803-1430-21/www3.nhk.or.jp/news/html/20160803/k10010619891000.html

ことし運転開始から40年になる福井県にある美浜原子力発電所3号機について、原子力規制委員会関西電力の安全対策が新しい規制基準の審査に事実上合格したことを示す審査書の案を取りまとめました。原則40年に制限された運転期間の延長に向けては、11月末の期限までに残る認可が得られるかが今後の焦点になります。
ことし12月で運転開始から40年になる美浜原発3号機について、関西電力は去年、原子力規制委員会に再稼働の前提となる新しい規制基準の審査とともに、運転期間をさらに20年延長するための認可を申請しました。
このうち3日の規制委員会では、新基準の審査に関西電力の安全対策が事実上、合格したことを示す審査書の案が示され、全会一致で取りまとめられました。
原発事故のあと導入された運転期間を原則40年に制限する制度のもと延長を目指す原発の審査書案が取りまとめられるのは、同じ福井県にある高浜原発1号機と2号機に次いで2か所目です。
規制委員会は4日から1か月、一般からの意見を募集し、その後、正式に審査書を決定することにしています。
最終的に運転期間の延長が認められるには、さらに、設備の耐震性など詳しい設計の審査と施設の劣化状況の審査を終える必要があり、それぞれの認可が11月末の期限までに得られるかが焦点になります。