(政界地獄耳)憲法議論 スピードに違和感 - 日刊スポーツ(2016年7月23日)

http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1683029.html
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時事通信が実施した7月の世論調査憲法改正をめぐる議論についての問いに「急ぐべきではない」が54%と過半数を占め、「速やかに議論を始めるべきだ」は36%にとどまったという。秋の国会では参院選の結果を受け、憲法議論が活発化する可能性が高いが、国民はそのスピードに違和感があるのだろうか。
★1つは憲法の中のどの箇所の改正議論かということが定まっておらず、漠然とした憲法議論になっていること。そして天皇陛下生前退位のお考えがあることの議論が優先されるべきという国民感情があるからではないか。21日、公明党代表山口那津男は会見で「憲法という奥行きが深く大きいテーマについて議論するには相当の時間がかかる。あらかじめ時間を区切ることは不適切」として、丁寧な議論にすべきとの考えを示した。また、「落ち着きのいい合意形成のためには、野党第1党の理解を含めた合意形成を図るべきだ」と、この議論は与野党の垣根を越えるべきで、議会での議論にすべきという考えとともに、憲法観でまとまりのない民進党をけん制。テーブルに着くように促す意図があったとみる。
★15日には参議院行政監視委員長・礒崎陽輔ツイッターに「御理解いただきたいのですが、自民党憲法改正草案は、野党時代に作成した『歴史的文書』です。したがって、それを改正するなどということはあり得ません。一方、具体の憲法改正手続きにおいて、それをそのままの形で与野党協議の場に案として提出する性格の文書でもありません」と意味不明の書き込みをした。礒崎は首相補佐官の時、安保法制議論の中、「立憲主義などという言葉を知らない」と言い張った人物。先が思いやられる。(K)※敬称略

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