皇室典範に退位の規定がないという時代錯誤 - 弁護士 猪野 亨のブログ(2016年7月14日)

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平和主義者としての今上天皇の退位(の要望)は、他方で安倍自民党政権による軍事大国化路線が押し進められる中で、1つの時代の終わりを告げているように思えてなりません。
今上天皇が述べたことについて、また改めて記しておきましょう。
学習院高等部2年の社会科の授業の際、「再軍備について」というテーマでのクラス討論において、皇太子は、「再軍備には絶対反対である。諸外国を不当に刺激する恐れがある」
学友にたいして、「自分はあくまで新憲法を遵守する。…自分が天皇になった際、情況で『開戦の詔勅』の署名を求められる事態になったら、断固これを拒否する」
『戦後政治史の天皇制』渡辺治著より

安倍自民党によって現行憲法が変えられようとしているとき、今上天皇自民党憲法改正草案とでは全く相反する思想を強く感じます。