(政界地獄耳)覇権争い、ねじれ…「野党統一」まず無理 - 日刊スポーツ(2016年7月9日)

http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1675589.html
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★14日の告示を前に都知事選挙の候補者の名前が自薦他薦をはじめ、環境が整えばという人まで並び始めた。俳優の石田純一は出馬に色気たっぷりで、条件を「野党統一候補となれれば」とした。政治の素人との批判もあるが「元防衛相・小池百合子級の電波ジャックの力はあった。既に共産党幹部は『石田でいいではないか』と発言しているものの、民進党が『行政経験がない』と脱原発を掲げる石田に難色。それならば石田は条件にそぐわなくとも無所属で出馬して、石田知事・宇都宮副知事(元日弁連会長・宇都宮健児)を訴えて戦えばいい」(野党関係者)。
民進自民党と同じように党本部と都連で対応が違う。党本部は「相乗りなどもってのほか」としているものの、都連は元岩手県知事・増田寛也、小池ら自民党系候補に抱き着こうとしていたが、このところは元防衛副大臣長島昭久でまとまりかけていた。ところが旧維新系議員が、前神奈川県知事・参院議員の松沢成文や元経産官僚・古賀茂明の名前を出して混迷を深めている。「長島を出したくないため、けん制している」(民進党都連関係者)。つまりは自民党都連が、好き嫌いで推薦申請している小池を放逐しようとしているのと同じようなつまらん覇権争いだ。
★そんな中、自民党の推薦目前の増田を前都知事舛添要一同様、連合東京が推薦する。「結局東京電力労組は原発支持の自民党候補者しか支援できない。ポスターもせっせと連合が張ることになる。民進党はまずこのねじれを正すべきだろう」。後出しじゃんけん組の立ち位置もだんだん見え始めた。(K)※敬称略