九条俳句訴訟 提訴1周年で集会 ドキュメンタリー映画の上映など:埼玉 - 東京新聞(2016年6月28日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201606/CK2016062602000143.html
http://megalodon.jp/2016-0628-0913-27/www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201606/CK2016062602000143.html

「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ俳句を、さいたま市の三橋(みはし)公民館が月報への掲載を拒否したのは表現の自由の侵害に当たるなどとして、作者の女性(75)が俳句の掲載などを求めて提訴してから一周年となった二十五日、同市内で記念集会が開かれた。
会場では、俳句掲載拒否と東京都美術館での立体作品撤去という二つの問題を取材したドキュメンタリー映画「ハトは泣いている 時代(とき)の肖像」を上映。松本武顕監督(74)=横浜市西区=は「二つとも結果は表現の自由の侵害だが、その本質は(政権の意向への)忖度(そんたく)の問題だ」と解説した。
作者の女性は「事件が起きてから三度目の梅雨。勝てる裁判だと確信しており、早く裁判所に結果を出してほしい」と心境を語った。集会は訴訟を支援する「『九条俳句』市民応援団」が主催。約百四十人が参加した。 (谷岡聖史)

ドキュメンタリー映画「ハトは泣いている 時代(とき)の肖像」