参院選序盤情勢調査 改憲勢力2/3阻止、野党巻き返しへ - 東京新聞(2016年6月25日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016062502000131.html
http://megalodon.jp/2016-0625-0918-35/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016062502000131.html

報道各社の序盤情勢調査で、改憲勢力改憲発議に必要な三分の二(百六十二議席)をうかがう結果が出たことを受けて、野党幹部は二十四日、巻き返しに向けて憲法問題を重点的に訴えた。
民進党岡田克也代表は党本部での記者会見で「(改憲勢力が)三分の二になると、まさしく憲法改正に手がかかる。そのことは国民にしっかりと訴えていかなければならない。まず三分の二を阻止する」と決意を語った。
共産党志位和夫委員長は横浜市内で記者団に「まだこれからだ。三分の二を許さない戦いを続けていくことに変わりはない。共闘効果が出始めている。(投開票までの)二週間あれば、ひっくり返すことは可能だ」と三十二ある一人区での戦いでの手応えを訴えた。
一方、安倍晋三首相(自民党総裁)はTBSテレビ番組で、改憲について「どこを改正していくかは国会で発議してもらう。まだ合意を得られていない。九条は現状では厳しい。落ち着いた場所で静かに議論したい」と述べた。
公明党山口那津男代表は名古屋市内で記者団に「憲法論議は成熟に至っていない。引き続き国会で議論し、国民の理解を深める努力を着実に行うべきだ」と急いで改憲する必要はないとの考えを示した。
改憲に前向きなおおさか維新の会の松井一郎代表は、東京都内での街頭演説で「憲法改正か否かが争点ではない。税金の使い方を見直していこう」と語った。 (篠ケ瀬祐司)