こども食堂、各地で広がる 「安心」育む場に - 東京新聞(2016年5月5日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016050502000144.html
http://megalodon.jp/2016-0505-1014-12/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016050502000144.html

自宅で食事がとれない子どもらが低料金や無料でご飯が食べられる「こども食堂」が各地で広がっている。東京都大田区の「油揚げこども食堂」はゴールデンウイーク中の四日も開店。小さな子どもを連れた夫婦や母親らが利用した。 (片山夏子)
野菜たっぷりのカレーに小豆とカボチャの煮付け。「おいしいね」。近くに住む会社員石井久美子さん(36)は午後六時半すぎ、蒼昊(そら)くん(3つ)と心結(みう)ちゃん(1つ)と一緒に食事を楽しんだ。
古木を利用した手作りのテーブルや椅子が並び、落ち着いた雰囲気。お父さんは今日も仕事のため、三人で来たという。
石井さんは「子どものときの食事環境は大事。近所にこういう場所があるのは安心」と強調する。
小学校六年と中学三年の男の子がいる会社員野口恵美さん(44)は「母子家庭なのでこういう場所があるのは助かる。地元の子ども会で広めたい」と話した。
普段はカフェ。この日のこども食堂の料金は大人五百円、子ども三百円。店長の松田由里さん(43)は「困窮家庭の子どもたちだけではなく、子育て中の親子がリフレッシュできたら。地域のみんなで育てていきたい」と笑顔で話していた。