http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20160425-00057011/
「保守王国」を辛くも維持した自民党は、しかし根本的にその勝利の構造を変化させたわけではない。一方で野党側は、非自民が束になっても「現状維持」にとどまったのを「良」とするのか「否」とするのかは解釈が分かれるところである。戦術的な勝者は自民党で間違いないが、戦略的な勝者はどちらなのか。自民党は勝った。だが大勝ではない。野党共闘は敗れた。だが「野党共闘」が無意味であったと評価するほど悪い数字ではない―。なんとも微妙な結末が「衆参同日選挙」回避の決定打となったのは、筆者の想像でしか無い。今後の選挙戦次第でその帰趨が鮮明となる。