学生ら平和主義学ぶ 桜美林大・町田キャンパスでシンポ:神奈川 - 東京新聞(2016年4月21日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201604/CK2016042102000184.html
http://megalodon.jp/2016-0421-1316-44/www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201604/CK2016042102000184.html

桜美林大の教授らでつくる「安保法制に反対する桜美林大学教職員有志の会」は二十日、平和主義について学ぶシンポジウムを東京都町田市常盤町の同大学町田キャンパスで開いた。学生や教員ら約五十人が参加し、キャンパスのある場所が戦前、隣の相模原市と一体で日本有数の軍都として計画されていた歴史を振り返り、安保法制の問題について理解を深めた。
近現代史が専門の浜田弘明教授は、相模原市陸軍士官学校ができたのをきっかけに周辺の軍都化が進んだと紹介。戦後創立された桜美林大もこの地域にあり、「今も戦争になれば真っ先に狙われる米軍重要拠点が近くにある」と、安保法制の問題がひとごとでないと強調した。井上大衛教授は「大学創立者は、国家主義を批判し、日中戦争時代に政府批判をした人物。建学の精神に平和主義が根付いている」と話した。
シンポ後の意見交換で、学生からは「安保法制がなぜ戦争法と呼ばれるのか?」と質問があった。前畑雪彦名誉教授は「米国を攻撃した国を日本は攻撃されていなくても攻撃でき、戦争を引き起こすことになる」と同法制の危険性を訴えた。
リベラルアーツ学群一年の女子学生(20)は「大学の近くに米軍基地があることは知っていたが、歴史は知らなかった。歴史的に見た安保法制の問題も分かり良かった」と話していた。 (加藤益丈)