日本の原発輸出はやはり無責任で他人任せだった - 田中龍作ジャーナル(2016年3月28日)

http://tanakaryusaku.jp/2016/03/00013297

自分さえ儲ければ相手はどうなってもいい のか? 日本の原発をめぐってインドとトルコの環境活動家たちがきょう、日本政府と交渉を持った。
2011年に福島で破局的な事故を経験したにもかかわらず、なぜ日本は原発という選択肢に固執するのか?
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インドのジャイタブール原発加圧水型原子炉(EPR・欧州型)には『日本の機器』が使用される。EPRはフランスの規制機関が「安全ではない」と指摘している。日本はこうした機器輸出が安全であると断言できるのか?
この質問に対する外務省の答えは「無責任」極まりないものだった。
「(インドとの間には)原子力協定も締結されていない。申し上げる段階ではない」。
バカを言ってはいけない。安倍首相とインドのモディ首相は昨年末、原子力協定を締結することで大筋合意しているのだ。外務官僚が言うように「(まだ)締結されてはいない」が。
「トルコのシノップには三菱製原発の輸出が決まっているが、地元住民の65%が反対だ。原発が建設されるようなことになれば、強い抵抗運動が起き死傷者が出るようなことになりはしないか?」