民進党発足 立憲主義守る、政権と対立軸を明確に - 東京新聞(2016年3月28日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201603/CK2016032802000130.html
http://megalodon.jp/2016-0328-0922-49/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201603/CK2016032802000130.html

◆脱「一強」受け皿へ一定の勢力確保 
<解説>
民進党は綱領に「立憲主義」を明記するなど、安倍政権を強く意識した。安全保障関連法に対し「憲法違反」と廃止を訴える国民の声の受け皿として、政権交代も目指せる野党勢力の結集が実現した意味は大きい。
国会は自民党の「一強体制」といわれ、立憲主義に反するとの批判も「多弱」と呼ばれた野党の間に分散しがちだった。結党大会での「一強政治から脱却し、国民の思いを受け止める受け皿作りを」(神津里季生連合会長)との期待は、民進党の支持勢力以外にも共通だ。
民主党が政権を獲得した二〇〇九年、自民党が政権に復帰した一二年の衆院選では、いずれも両党は公示前に百十人ほどの衆院勢力だった。民進党の九十六人の衆院勢力は、野党第一党として十分な規模に近づいたといえる。
二十六日に初の定期大会を開いたおおさか維新の会は「夏の参院選憲法改正の国会発議に必要な三分の二以上の勢力を取る」との姿勢を明確にした。安倍政権が参院選で掲げる最大の目標と同じだ。二つの野党の正式な旗揚げで、政権に対する野党の距離感も色分けが進んでいる。 (古田哲也)