「憲法守れ」「戦争への不安が現実味」 全国の高校生らデモ - 東京新聞(2016年3月28日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016032802000139.html
http://megalodon.jp/2016-0328-0916-54/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016032802000139.html

武力に頼らない平和のつくり方を考え、行動しようと、全国の高校生ら約百三十人が二十七日、東京都内で「全国高校生平和集会2016」を開いた。安全保障関連法の廃止を訴える署名活動などを紹介し、集会後には、高校生数十人を含む約三百人が渋谷駅周辺で「選挙に行こう」「憲法守れ」とデモ行進した。
首都圏や石川県、関西地区の高校生が、各地域で取り組む活動を報告。群馬県の私立高生小倉亮さん(17)は「最近、年齢が近い人たちをデモでよく見掛けるようになった。戦争への不安が現実味を帯びているからだと思う」と話した。
金沢市の中内悠帆さん(16)と浅永晴希さん(18)は、安保関連法廃止の署名活動をした経験から、「署名活動も選挙と同じで自分の意志を示すもの。進んで声を上げないと社会は変わらない」と訴えた。
日本国際ボランティアセンター代表理事の谷山博史さん(58)が講演し、「多感な高校生だからできること、見える社会もある。自分の問題として捉えようとする姿は、それだけ社会が危険な方向へ歩み出している証拠」と語り掛けた。
集会は、首都圏の高校生でつくる「平和な未来をつむぐ高校生の会」が初めて開いた。同会は、昨年九月十九日に強行採決された安保関連法に反対するデモなどを行ってきた。
実行委員長の山森要さん(18)=さいたま市=は「全国から多くの高校生が集まってくれて勇気をもらえた。今後も連携して、声を上げ続けたい」と話した。