(政界地獄耳)共産=暴力革命…政府の時代錯誤 - 日刊スポーツ(2016年3月24日)

http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1620964.html
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★元北海道開発庁長官や、新党大地代表を務めた鈴木宗男は、受託収賄・あっせん収賄政治資金規正法違反・議院証言法違反の罪に問われ有罪が確定。公民権停止のため娘である貴子が出馬。民主党議席を持っていたが、親子の都合なのか知らないが、民主党を離党し党に除名された。鈴木貴子は無所属になったものの、すでに隠れ自民党員と言われ、北海道5区の補選で与党候補のため政府に質問主意書を提出。その回答が政界に波紋を呼んでいる。
★鈴木の「日本共産党と『破壊活動防止法』に関する質問主意書」に答えたもの。もう1つの質問、「日本共産党へのソ連からの秘密資金援助疑惑に関する質問主意書」について、政府は「お答えすることは困難である」とし「該当するとみられるようなものは見当たらない」と退けている。1つ目の質問に対する答弁は「現在でも破壊活動防止法に基づく調査対象団体」「『暴力革命の方針』に変わりはない」と時代錯誤の答弁をした。
★これに対して党書記局長・山下芳生も会見で「このタイミングの質問は、力を合わせて安倍晋三政権打倒を掲げる5野党に不当な攻撃を加えたいとの意図を感じる」と野党共闘の分断工作の一環と指摘した。しかし、今回、共産党は冷静で大人の対応を見せた。23日付のしんぶん赤旗は、山下の会見を整理する形だけで2面に会見内容を掲載。むきになるような反論をしていない。政界関係者は言う。「最近の共産党は変わった。参院議員・吉良佳子が路チュー写真を撮られた時もあっさりしていた。多くの国民が暴力革命を画策する政党とは思っておらず議席も増えている。いつの時代の話をしているのか」。政府の答弁書の時代錯誤の方が問題だ。(K)※敬称略