「障害児増え学力低調」鹿島市教育長、発言陳謝 - 佐賀新聞(2016年3月23日)

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鹿島市の江島秀隆教育長が昨年12月議会で、小中学生の学力の課題を障害のある児童生徒の増加と関連付けた発言をしていたことが分かった。22日の3月議会一般質問でただされ、江島教育長は「誤解を与えた部分はある。反省し、おわびしたい」と陳謝した。発言を裏付ける数値的な根拠はなかった。
江島教育長は12月議会で議員から学力向上の結果が出ない問題点はどこにあるかと尋ねられた際、「最近強く感じるが発達障害の子どもたちが少しずつ増えている。特別支援学級の子どもも若干増えている」などと説明した。直後の答弁で「発達障害を理由にしたことは訂正する」と述べた。
この日は別の議員から「差別的な発言ではないか」と問われ、江島教育長は「いろいろな要素で学力が向上しないという部分があるが、(障害を)学力と切り離して考えなければいけなかった」と釈明した。
議会後の取材に、「障害者が増えているのは全国的な傾向。発言に数値的な根拠はなかった」と話した。
市教委によると、知的障害や発達障害などがある子どもが在籍する市内の特別支援学級(小学1年〜中学3年)の児童生徒数は、2012年度51人、13年度56人、14年度53人、15年度63人。増減率の他市町との比較や、全国学力テストなどへの影響は調べていないとしている。