俳優座も「平和の俳句」募集 5月上演の反戦作に合わせ - 東京新聞(2016年3月22日)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016032202000121.html
http://megalodon.jp/2016-0322-1048-03/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016032202000121.html

今年の演目を反戦平和に願いを込めた作品に絞って上演している劇団俳優座(東京)は二十一日、五月の上演作「反応工程」を成功させようと、独自に「平和の俳句」の募集を始めた。「演劇と社会をつなげた新しいムーブメントをつくりたい」という出演者の発案で、入選作をパンフレットに掲載する。
「反応工程」は、太平洋戦争末期の軍需工場を舞台に、学徒動員の中高生たちを描いた作品。五月十三日から二十二日まで、東京・新宿の紀伊国屋ホールで上演される。
作品を応援しようと、映画監督の山田洋次さん、「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の奥田愛基さん(23)らが共同代表となり、「俳優座『反応工程』を成功させる会」を結成。
東京新聞の「平和の俳句」選者の金子兜太(とうた)さんも呼び掛け人に名を連ねたことから、出演者の杉林健生(けんた)さん(26)が、俳優座でも「平和の俳句」を募ることを発案。金子さんが選者となり、入選者は公演に招待する。
東京・六本木の俳優座稽古場で二十一日、成功させる会の発足イベントがあり、山田監督は「いかにも俳優座らしい公演」と評価。奥田さんは「僕とあまり変わらない人たちが戦争をしていた。同じ歴史の中に生きていることをかみしめたい」と作品に期待を寄せた。「平和の俳句」の募集については「僕も書こうと思っている」と語った。
俳優座の「平和の俳句」は、はがきに俳句▽名前(振り仮名も必要。ペンネームは不可)▽住所▽電話番号▽メールアドレス▽年齢▽職業−を記入の上、〒106−0032 東京都港区六本木四の九の二、劇団俳優座「反応工程・平和の俳句」係まで。締め切りは四月三日必着。問い合わせは、俳優座=電03(3470)2888=へ。