私立高が中学教員接待 大田区立の進路担当26人 - 東京新聞(2016年3月12日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016031202000145.html
http://megalodon.jp/2016-0312-1112-35/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016031202000145.html

東京都大田区立中学校の二十二校で進路指導を担当している教員二十六人が、都内の私立高校から、図書カードや飲食の提供を受けていたことが区教委の調査で分かった。報告を受けた都教委は、生徒募集に関わる利害関係者からの供応として処分対象になる可能性があり、大田区以外でも同様のケースがあるとみて調べている。
区教委によると区内に区立中学は二十八校ある。都内の私立高で昨年十月上旬に入試説明会が行われた際、参加した二十二校の教員らが図書カード二千円分のほかに、校内で食事やビールの提供を受けたとされる。別の飲食店に移動した二次会でも、飲食の提供を受けた教員もいたという。
区教委の指摘を受け教員らは私立高側に図書カードを返還し、飲食代を支払ったという。区教委の担当者は「こうした行為は疑念を招きかねず、湯茶以上の接待は受けないよう指導を徹底していく」と話している。
都教委の処分基準によると、利害関係者から供応を受けた場合、免職や停職、減給、戒告の懲戒処分になる可能性があるという。