メディア萎縮の恐れ、規制が一気に 高市氏発言で弁護士ら集会- 東京新聞(2016年3月8日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016030802000120.html
http://megalodon.jp/2016-0308-0923-43/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016030802000120.html

特定秘密保護法廃止を訴える弁護士や学者らが七日、国会内で「安倍政権の『メディア規制』を許さない」と題した集会を開いた。海渡雄一弁護士は、放送局に電波停止を命じる可能性に言及した高市早苗総務相の発言などの動きについて、「メディアが萎縮し、何も言えないようになってしまいかねない」と危機感を表明した。
集会では、自民党が放送局幹部を呼んで番組内容をめぐり事情聴取した件や、高市氏の発言を批判する意見が相次いだ。
田島泰彦上智大教授(メディア法)も「メディアへの規制は一気に、いろいろな形で進んでいる」と指摘した。
海渡氏は二〇一三年十二月の特定秘密保護法成立以降、メディア規制が進行しているとし、テレビ報道番組の看板キャスターが次々に降板することにも懸念を示した。一方で「市民一人一人が表現手段を持ち、発信し続ければ危機を克服できる」として、市民の意見表明の重要性を説いた。