数研出版も教科書謝礼…中学校長らに - 読売新聞(2016年1月1日)

http://www.yomiuri.co.jp/national/20151231-OYT1T50131.html
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中学校と高校の教科書を発行する「数研出版」が数学の中学教科書への参入を前にした2009年頃から、教科書への意見を聞いた謝礼として公立中学の校長らに1回あたり最高5000円の図書カードを渡していたことがわかった。
各地の中学校長らをリスト化して中元や歳暮も贈っており、贈り先には教科書選定に関与した人もいた。文部科学省が禁じる検定中の教科書を見せたケースもあった。校長らへの謝礼問題では三省堂のケースが判明しており、教科書選定を巡る学校現場と教科書会社の関係を抜本的に見直す必要がありそうだ。
検定中の教科書を外部に見せることは、公正な検定や選定の観点から、文科省の教科用図書検定規則実施細則で禁じられている。選定関係者への金品の提供も、業界団体の自主ルールで禁止されている。数研出版は「検定中の教科書を見せたのはルール違反だった。図書カードや中元・歳暮など誤解を招く行為はやめたい」としている。