<「慰安婦」合意>韓国メディア一定評価 法的責任に批判も - 毎日新聞(2015年12月30日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151229-00000048-mai-int&pos=3
http://megalodon.jp/2015-1230-1210-00/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151229-00000048-mai-int&pos=3

【ソウル大貫智子】28日の慰安婦問題に関する日韓両政府の合意について、韓国メディアは29日、安倍晋三首相が日本政府として謝罪した点などを挙げ、おおむね前向きに評価した。ただ、日本側の求めで合意に至った「最終的で不可逆的な解決」との認識表明や、慰安婦問題を象徴する少女像移転問題に関しては「外交の失敗」(韓国日報)との批判も出ている。
29日付の主要紙は合意について各紙とも1面トップで報じ、長文の社説を掲載。「日本政府は責任を痛感する」との表現や、韓国政府が設立する財団への日本政府の資金拠出などを保守系大手紙はそろって評価した。
東亜日報は、外交で100%満足することは難しいとしたうえで、「両首脳が、妥結後に予想される自国内の一部の反発を気にせず、最大の懸案である慰安婦問題を妥結したリーダーシップは評価に値する」とした。進歩系の京郷新聞も「遅まきながら妥結したことは良いことだ」と評価した。
一方、韓国側が求めていた法的責任の明示がなかったことなどや、安倍首相の昭恵夫人が28日に靖国神社参拝を明らかにしたことへの反発もある。夕刊紙・文化日報は29日、在韓日本大使館前の少女像の写真に「動かさないと言っていたのに………」との写真説明をつけたうえで、韓国国内や在米韓国人団体などから合意への批判が出ていると伝えた。