「定員内不合格の改善を」 千葉市で集会 被害者の会も発足:千葉 - 東京新聞(2015年12月16日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201512/CK2015121602000187.html
http://megalodon.jp/2015-1216-0920-58/www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201512/CK2015121602000187.html

公立高校入試の「定員内不合格」をテーマにした「子どもの人権と教育のセーフティーネットを考える集会」が、千葉市内であった。県内外から約七十人が参加し、現状の改善を求める意見が相次いだ。
障害のある子どもの高校進学を長年支援してきた市民グループなどが、高校に進学できない子どもたちの貧困の連鎖を懸念し開催。
都立の定時制高校に十七年勤めた元教諭の佐藤陽一さん(51)は、市民グループの調査で県内の定員内不合格が二〇一五年度入試で延べ計百六十八人だった一方、都では長年出さず、県内の公立校でも障害のある子どもの進学が増えている現状を紹介。「入学した子どもに接する先生の思いは同じはず。ネックは入学許可が校長の裁量になっている点」と指摘した。
定員内不合格の後、受験し直して進学した高校生や卒業生たちは高校に通える喜びを報告した。参加者から「千葉県の現状にがくぜんとした」「改善のため力を合わせて行動していきたい」などの意見があった。
被害者の会も発足し、定員内不合格の体験や進学情報を共有していく。被害者の会代表に就いた高村リュウさん(63)は「みんなでつながり、支え合い、現状を変えていきたい」と話した。問い合わせは高村さん=電043(295)6322=へ。 (飯田克志)