募集停止検討 北海道、高校中退者ら受け入れ - 毎日新聞(2015年12月10日)

http://mainichi.jp/articles/20151210/k00/00m/040/100000c
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全国から不登校や高校中退の生徒を受け入れていることで知られる私立の北星学園余市高(北海道余市町、生徒161人)を運営する学校法人「北星学園」(大山綱夫理事長、札幌市厚別区)は、同校の生徒募集を早ければ2018年春から停止する方針を決めた。この方針を10日、余市町に通知する。定員割れが続いており、来春(16年度)の募集状況を見て最終決定する。【山下智恵、千々部一好】
同校は普通科で、現在の1学年の定員は140人。関係者によると、来春の入学者が90人に満たなかった場合、18年度に入学する生徒の募集を停止する方針。その場合、在校生が全員卒業する19年度末で閉校となる。
9月の学園理事会で募集停止が検討課題に上がり、議論を進めてきた。今月17日開かれる学園の最高意思決定機関「評議員会」で審議される見通し。
同校の今春の1年生は41人と定員割れとなった。昨春も入学者は60人余りにとどまり、運営は厳しい状況に追い込まれている。
同校は1965年開校。87年以降、全国から高校中退者らを積極的に受け入れることで知られるようになった。生徒のほぼ半分は道外出身で、余市町にある民間の下宿から通学している。しかし、多様な生徒を受け入れる通信制高校が全国で増えるなどしたことで、近年は入学者の減少傾向が続いてた。
ヤンキー先生」と呼ばれた義家弘介(よしいえ・ひろゆき)・副文部科学相は同校OB。社会科教師としても同校で勤務した。