直木賞作家の野坂昭如さんが死去 85歳 - NNN(2015年12月10日)

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火垂るの墓」などの作品で知られる直木賞作家の野坂昭如さんが9日に亡くなったことがわかった。85歳だった。
野坂昭如さんは、9日午後9時過ぎ、東京・杉並区にある自宅で、意識がないのを妻が発見したという。野坂さんはその後、病院に搬送されたが、午後10時半頃、死亡が確認された。野坂さんは在宅介護を受けていたという。
野坂さんは1930年に神奈川県鎌倉市に生まれ、1967年に「火垂るの墓」・「アメリカひじき」で直木賞を受賞した。また、「おもちゃのチャチャチャ」の作詞でも知られている。

〈時の回廊〉野坂昭如火垂るの墓」 復興、繁栄の危うさ裏表 - 朝日新聞(2012年3月16日)

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東日本大震災から一年が経つ。
日本は66年前、戦争に敗(ま)けた。たちまち復興をとげ、世界があれよと驚く繁栄国となった。しかし、便利さを求めたあげく、地震列島にいくつも原発をつくり、核のゴミを残し、農を棄(す)て、食いものは他国頼みの綱渡り。
ぼくにしても繁栄の恩恵を十分受けてきた。うしろめたい気持ちはある。だが、まだ足は焼け跡に置いたままのつもり。66年前の焼け跡は今はない。しかし戦後の繁栄といわれるすべて、ぼくには夢まぼろしの如(ごと)く、あやふやなものに思える。いつ一朝の夢となっておかしくない。
その危なっかしさと常に背中合わせであることを忘れてはいけない。この震災で、日本がどう変われるかが問われている。何が大事か、足もとをよく見て前に進まなければならない。そして、時に後退する勇気をもつこと。(寄稿)

アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

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